北米トヨタ・タンドラの修理

先日、「走行中、30kmを超えたあたりから真っ直ぐ走れなくなって、ハンドルも持てなくなる」という症状で、ファーストに修理依頼がありました。

車種は、タンドラ。北米トヨタが販売しているピックアップトラックで、全幅2mを超える、逆輸入車です。

タンドラ
修理のため南相馬市から陸送で運ばれてきたタンドラ。

今回は、そのタンドラ修理について。

同じ症状でいくつかカーショップに修理を依頼したが、原因がわからず直らないということで、オーナーの方も困っており、今回カーショップ・ファーストに修理依頼がありました。

はじめ、アライメントがくるっているのではないかというお話をされましたが、アライメントに問題はなさそうに思えました。

そこで他の原因を考え、タイヤを取り外し、周辺を確認したところ、ホイールのナット周辺に異常個所を見つけました。

本来、ナットは適切な箇所がホイールにふれた状態で固定されているのが正常なのですが、ホイールとナットが接触する部分が変に削れていて、しっかりと固定されていない状態でした。

タンドラ_ホイール
光っている部分がナットのテーパーと接触している箇所です。一部しか接触していないために、芯をとらえられていない状態でした。

おそらく、タイヤを交換した際に、ナットを一本ずつ過剰な力を加えて固定してしまったため、ホイールが削れて(変形して)しまったのだと思います。

(タイヤを交換する際は、ナットを一本ずつ締めるのではなく、全体をある程度固定した後にしっかりと締めるのが本来の締め方です。そうしないと、今回のようにしっかりと固定されない原因となってしまいます。)

そのとき、たまたまタンドラと同じ規格のホイールがあったため、ホイールを試しに交換して試走したところ、揺れもピタリととまりました!

ランクルのタイヤを装着
たまたまハブ径とピッチが同じランクル100のホイールがあり、装着したところブレがとまり、原因を突き止められました!

こちらのタンドラは、他県から修理に来てくださっていたので、原因を突き止めて無事修理でき、お客様に喜んでもらえて、なによりでした。

一度削れてしまったり変形してしまったホイールは修理するのが難しかったり、金額が高くなってしまう場合も多いので、今回はホイールの交換をおすすめいたしました。

車のトラブルの原因は様々ですので、「どこに持ち込んでも解決しない」というお悩みをお持ちのお客様がいましたら、ぜひ多賀城市のカーショップ・ファーストにご相談ください!